一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
自分のバックに店長の物が入っているだけで、特別感からか、距離が近くなったような気がするからか、どきどきした。

「よし、行きますか。」
店長は嬉しそうに車を走らせる。

店長はやっぱり運転が上手で、ブレーキもやさしく、ハンドルもゆるやかにまわす。

「眠くなったら寝てもいいぞ?」
「大丈夫です。」
「俺、そういうの気にならないし。むしろ、安心してくれてるのかってうれしい。」
「・・・でも、もったいないんで。寝ません。」
私の言葉に店長は一瞬黙ってから、さっと私の右手を握る。

「ばかかわいいな」
小さな声で呟いた店長の言葉がうれしくて、私はぎゅっと店長の手を握り返した。
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