一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
ふっと隣から笑い声が聞こえたかと思うと店長は私の手をギュッと私よりも強い力で握り返してくれる。

あっという間に、私たちは店長の住むマンションについた。

店長は「ここ」と言って、高層マンションの地下駐車場に車を停める。

「すごいですね。」
私の住んでいるマンションとは規模が違う。

「ま、いい年だしな。」
店長は車を停めると後部座席から買ってきたものを取り出す。
「手伝います。」
「サンキュ。じゃあこれ持って。」
店長が渡してくれたのは一番軽い荷物。
「もっと持てますよ?」と言うと、「こっち頼むわ」と自分のポケットからカードキーを出した。
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