一夜がつなぐ運命の恋   ~店長の子どもを身ごもりました~
「・・・?」
物音に気付き、目を覚ますと目の前に心配そうな顔の店長がいた。

辺りはまだ暗い。
「・・・?」
店長の表情の理由が分からなくて、首をかしげながら何度か瞬きをすると、店長は私の額に触れながらさらに心配そうな顔をした。
「体、熱い。熱あるんじゃないか?」
そう言われて、私は自覚がないまま自分でもおでこに触れる。
「・・・どうですかね。」
寝起きの私は声がひどくかすれている。
「体温計持ってくる。ついでに飲み物も。寝てて。」
店長はすぐにベッドを出て、寝室から出た。

久しぶりにぐっすりと眠って、頭がすっきりとしている私。
時計を見ると朝の4時半。
もう少し眠れるだろうかと考えながら店長が戻ってくるのを待った。
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