赤ちゃん、作ろ?
「初めてのキス」




「好きって言いたかったの。ただそれだけだったのー!」






はいはい、もう分かったから。




「颯くんっていう彼氏ができたんでしょ?素敵じゃない。あの子、雛を見る目が優しくて好印象。」






「でもさー楓。ひどいんだよー?」








「子供を作るのは、大人になったらな。」




「やくそくがちがうんですけどー」






結局あの帰り道、声をかけられた雛はすっかり甘えた猫になっちゃって。



傷物だから野放しにするのも不安でゲーセンに連れてったと。そして、





「いいじゃないあと1ヶ月もすれば20歳(はたち)よ。」





「だって私は10代最後の夏を1人で過ごすー!赤ちゃんほしーいー!」





(颯君がいるのに気づいてないのかな、もちろん私もいるし。苦笑)
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