優しい風
夜。

父さんと母さんを呼び出して、
部屋で経緯を話したら、
父さんはニコニコ笑っていて、
母さんはちょっと
渋い顔をしていた。

ちゃんと気をつけるし
迷惑もかけないようにするから
許して欲しい、と
母さんに言う。

「…別に反対はしてないのよ。
ただね、心配なの。
どれくらいの時間で行くのか、
その女の子だって
病気の事は知らない訳でしょう?」

「そんなに長い時間は出ないよ。
それに、その時はその時だ。
ちゃんと気をつけるから。
お願い。」
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