エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「ありがとうな。じゃあ静馬の話を聞いた俺からひとつアドバイスだ。……愛する人ができたなら、全力で守って奪ってしまえ。誰よりも幸せにできるのは自分だって自信を持つんだ」

 力強い声で兄は続ける。

「そして自分の気持ちに正直になれ。時には理性を捨てることも大切だぞ? なにかと理由をつけて勇気を出さずにいたら、後悔する可能性もある」

 兄の言葉が胸の奥深くに突き刺さる。紅葉様は俺にとって、特別な存在になりつつあった。

 いや、一緒に過ごして彼女の人柄に触れたら惹かれないほうが難しい。健気でだけど芯の強い女性でもある。

 料理上手で思いやりがあり、表情が豊かで見ていて飽きず、もっといろいろな顔が見たいと思うほど感情が豊かだった。

 護衛対象とSPという関係を忘れて、リラックスして過ごしてしまうことも度々あった。それほど彼女と過ごす時間は心地がよい。

 円城久次から守りたいと思うし、できるなら奪いたいとも思い始めている。
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