エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「迷惑じゃないから。お父さんがいない生活がどんなに寂しかったかわかる? お願いだから退院したら家に戻ってきて」

 ひとりで寝起きするのも、ご飯を食べるのも、全部初めてで寂しくてたまらなかった。

 素直な思いを伝えると、父は目を赤く染めた。

「わかったよ。じゃあ退院後は家に戻ろう」

「うん、絶対だよ」

 互いに顔を見合わせ、どちらからともなく笑っていると、ゆっくりと病室のドアが開いた。振り返り見ると、部屋の外で待っていた静馬さんがゆっくりと近づいてきた。

「ご歓談中申し訳ございません。……おふたりに場所を移してお話したいことがございます」

 真剣な面持ちで言われ、緊張がはしる。もしかしてまたなにかあったのだろうか。

「わかりました。お父さん、大丈夫?」

「あ、あぁもちろんだ」

 父にも緊張している様子。

「ではこちらへ」

 病室を出ると、静馬さんに案内された場所は談話室だった。

「病院にはこのお部屋をお借りすることを伝えてありますので、ご安心ください」

 そう言って静馬さんは私と父に椅子を引いてくれた。
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