エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「お父さんが金庫を開けるのは滅多にないから、しばらくは気づかれないと思う」

「こんな機密情報を何度も開けて確認していたら、逆に怪しまれそうですしね」

 静馬さんも溝口さんのもとへ駆け寄り、彼から受け取った封筒の中身を確認した。

「ありがとう、溝口。これで円城守たちを立件できる」

「はい、やっとここまで来ましたね」

 ずっと探し続けていた証拠を手にした静馬さんの目は、少し赤く染まっていた。

「今後のことは、この食事会が終わってからゆっくり話し合おう。それと早く戻って誤解を解いたほうがいい」

「誤解、ですか?」

 そうだ、忘れていた。

「由香里、大変なの。なかなか戻ってこないから、つわりで体調が悪いんじゃないかって勘違いされちゃっているの」

「なにそれ!?」

 とんでもない話に由香里はギョッとなる。

「どうして戻ってこないだけで妊娠していることになるわけ?」

「誰かがつわりじゃないかって言ったら、それを真に受けちゃったみたい」

 話をしながら急いで戻り、由香里はすぐに誤解を解いた。円城守は残念がっていて、その姿に由香里は驚き、複雑な表情をしていた。
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