エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 思いがけない提案に、みんな驚きを隠せない。

「はい、多くのマスコミ関係者も招待しているでしょうし、まさに絶好の機会だと思います。……ただ、そうなると紅葉様にはもうしばらくあの男の婚約者でいてもらわなければいけません」

 申し訳なさそうに私を見つめる静馬さんが言いたいことはわかる。今日の感じだと、パーティー当日までに何度か久次さんや、衣装選びに協力すると言っていた伯母たちとも会わなければいけなくなる。

 きっと今日みたいに嫌味のひとつやふたつ、当然言ってくるだろう。

「私なら平気ですよ。もう慣れっこですし、あと一ヶ月辛抱すればいいんですから」

 久次さんの横暴な態度には慣れたし、それに比べたら伯母たちの小言など可愛いものだった。これが一生続くわけではないのだから我慢くらいできる。

「静馬さんの計画通りに進めてください。……必ず成功してくださいね」

 由香里たちが探してくれた証拠が無駄にならないように、なにより静馬さんの無念が晴れるよう、すべての謎を明らかにしてほしい。

 私の話を聞き、静馬さんは真剣な表情で深く頷いた。
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