エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 そんなことを考えていると、安藤さんが小声で話し始めた。

「今回の捜査に協力してくれたこと、警察を代表して感謝します。……本当にありがとう」

「いいえ、そんな……」

 手を左右に振る私に対し、安藤さんは話を続けた。

「不甲斐ない話だけれど、静馬の親父さんの事件に関しては解決してしまった手前、大々的に捜査をすることができなくて、解決の糸口を見つけ出せずにいたんだ。それがここまでこられたのは、紅葉様のおかげだ。本当にありがとう」

「それは俺も同じ。あの証拠を掴むには身内の協力が不可欠だった。由香里様と紅葉様には本当に感謝してもしきれないよ」

「安藤さん、皆森さん……」

 私もきっと由香里も、そんな大それたことをしたという自覚はないけれど、でも自分たちの行動が誰かの役に立ったなら嬉しく思う。

「本当はもっと静馬のこととか話したいところだけど、あまり長話すると怪しまれるからここで」

「すべてが解決したら、ゆっくり話そうね」

 そう言ってふたりは早々と離れていった。
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