エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
「やっぱりそのドレスにしてよかったです」

「えっ?」

 聞こえてきた声に顔を上げると、ゆっくりとこちらに歩み寄る静馬さんの姿があった。

「静馬さん」

「お迎えに上がりました」

 そう言って私の前で足を止めると、手を差し出した。

「エスコートさせていただいてもよろしいでしょうか?」

「……はい!」

 そっと彼の手に自分の手を重ねると、私の身体を引き寄せて腰に腕を回した。

 密着する身体に胸がギュッと締めつけられ、「きゃー」と叫びそうになるのを必死に抑さえる。

「あ、あの……ドレスやヘアメイクの予約までありがとうございました」

 ドキドキしているとバレたくなくて、お礼を伝えそびれていたことを思い出して言う。

「お気に召していただけましたか?」

「もちろんです」

 すぐに答えると、静馬さんは嬉しそうに顔を綻ばせた。

「喜んでいただけたならなによりです。……私も綺麗な紅葉様をこうしてエスコートできて幸せです」

 それは私のほうだ。静馬さんが選んでくれたドレスを身にまとい、大好きな人に綺麗って言ってもらえてどんなに嬉しいか。
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