エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 こうして誰かと食卓を囲むのは久しぶりだし、なにより自分の作った料理をおいしそうに食べてくれる姿を見たら、嬉しくて胸がいっぱいになっていく。

 やっぱり私、結婚したらこんな風に家族と食卓を囲みたいな。私が作った料理を旦那さんといつか生まれてくる子供に「おいしい」と言って食べてもらいたい。

 久次さんには料理は作らなくていいって言われたけれど、作らせてほしい。できれば食べてもらいたいってお願いしてみてもいいかな。

 もしかしたら少しずつ久次さんが変わっていって、木嶋さんのように私の手料理を笑顔でおいしいと言って食べてくれる日がくることを夢見てもいいだろうか。

 いつの間にか箸を持つ手が止まってしまうと、それに気づいた木嶋さんが不思議そうに私を見る。

「どうかされましたか?」

「すみません、ちょっと考え事をしていて……」

 ご飯を口に運んだものの、またすぐに手が止まる。
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