エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 テーブルに並ぶ料理を見て言われ、「はい、どうぞ」と答えると、彼は椅子に座った。私が正面に椅子に座ったのを確認すると、木嶋さんは手を合わせた。

「いただきます」

 彼がまず手に持った箸を伸ばしたのは、ぶりの照り焼き。綺麗な箸使いで口に運ぶ様子をジッと見つめる。

 どうかな? 木嶋さんの口に合うといいんだけれど……。

 緊張しながら反応を窺っていると、彼は私を見て顔を綻ばせた。

「とてもおいしいです」

「本当ですか?」

「はい。他の料理もいただきます」

 次々とおいしそうに口に運ぶ姿を見て、ホッと胸を撫で下ろす。

 メインがぶりの照り焼だったから、他には肉じゃがにひじきの煮物、キュウリとなすの浅漬けとみそ汁と和食でまとめてみた。

 私も手を合わせてさっそく食べると、いつも以上においしく感じた。

「浅漬けもさっぱりしていて、とてもおいしいですね」

「ありがとうございます」

 それはきっと、木嶋さんと一緒に食べているからだと思う。
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