エリートSPはウブな令嬢を甘く激しく奪いたい~すべてをかけて君を愛し抜く~
 話が盛り上がり、店員にラストオーダーを聞かれてだいぶ長い時間盛り上がっていたことに気づき、慌ててカフェを出た。

 電車に乗って最寄り駅で降り、いつものように並んで自宅アパートへ向かう。

 久次さんには、いつ誰に見られているかわからないから気をつけるよう言われたけれど、木嶋さんは「私が守るべきは紅葉様なので、あなたの願い以外は聞くつもりありません」と言い、これまでのように対応してくれている。

「いいえ、私も同僚と情報交換ができましたので助かりました。しかし兄妹というのが信じられないほど由香里様はお兄様と似ていらっしゃらないですね」

 木嶋さんは真面目な顔で淡々と言うものだから、なんだか可笑しくて笑ってしまった。

「どうして笑われるんですか?」

 また真面目な表情で聞かれ、「すみません」と謝りながらその理由を伝えた。

「木嶋さんがあまりにサラッと辛辣なことを言うのが可笑しくて。それとさっきの話を聞いたら、由香里は「そうでしょ!」って言って喜ぶだろうなって思ったら笑えちゃいました」

「辛辣でしたか? 私は事実を述べたまでですけど」
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