お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
「俺が忘れてるくらいだから、リカも忘れてるだろうから、もらっちゃえよ」

「でも、今度泊まりに来た時にって置いておいたのかもしれませんよ」

「そうかな」

「もう寝ますね、おやすみなさい」

「ああ、おやすみ」

私は自分の部屋に入った。

リカ先生、泊まりに来たことがあるんだ。

そうだよね、恋人だもんね。

どうしよう、私、神野さんとキスしちゃった。

でも、神野さんは私を好きでキスしたわけじゃないから大丈夫だよね。

入院中もキスされたことがあると思い出した。

なんのキス。

どんな思いのキスなの?

可愛かったからって、もしかしてペットへの愛情なのかな。

そうだ、きっと。

でも、ペットみたいに可愛くないんだけど……

朝、目が覚めて、心地よかった。

あれ、なんかギュッとされてる。

隣を見ると神野さんの顔が間近にあった。

嘘、どう言うこと、何が起きたの?

私は離れようとして、ベッドから落ちそうになった。

「急に動いたら危ないよ」

「ごめんなさい、でもなんで」

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