お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
「覚えてないの?おやすみって言ってまりかは自分の部屋に入って、しばらくして、リビングに出てきて、俺がワインを飲んでいたら、一緒に飲むって、それからすっかり酔いが回ったみたいで、俺から離れなかったから仕方なく、一緒に眠ったと言うわけ」

「ごめんなさい、私、ああ、気持ち悪い」

私はウォッシャールームに駆け込み、嘔吐した。

神野さんは「大丈夫か」と私の背中をさすってくれた。

もう、最悪の事態だ。

こんな醜態さらして、もう嫌われた。

あれ、初めから好かれてないか。ショック。

「本当にごめんなさい、迷惑ばかりかけて」

「大丈夫、まりかの面倒見るの嫌じゃないから」

神野さんはそう言ってタオルを絞って、顔を拭いてくれた。

「まりか、まだ口の周りについてる」

神野さんはタオルで口の周りも拭いてくれた。

「だ、大丈夫です、あとは自分で拭けます」

恥ずかしい、何たる醜態を見せてしまったんだろう。

まともに神野さんの顔見られない。

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