お前を奪い返す〜俺様御曹司の独占欲が燃え上がる
それより、朝までギュッと抱きしめられたまま、神野さんの腕の中で眠ったの?

急にカァーっと顔から火が出るように熱くなった。

「まりか、どうした、顔真っ赤だけど、大丈夫?」

「えっ、だ、大丈夫です」

全然大丈夫じゃなかった、私はそのまま倒れそうになった。

咄嗟に神野さんが支えてくれて、またしても神野さんの腕の中にすっぽり囲われた。

私を抱えながら、おでこに手を当てて「熱はないか」そんなことを言いながら頬を撫でて「ほっぺたが熱いな」なんて言いながら、ベッドに運んでくれた。
「今日は出かけるのやめて、休んでた方がいいな」

「えっ、嘘、ちょっとドキドキしただけなのに……」

神野さんはふっと笑って「ドキドキしただけ?そうか、じゃあ、もっとドキドキする?」

そう言って、唇を重ねた。

舌が割り入れられて、チュッと吸われた。

「んん、あ?んっ」

唇が離れて、じっと見つめあった。

「まりかの唇、柔らかくて気持ちいい」

神野さんはまた、唇を重ねた。

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