エンドロールの先でも君を恋うから
「…脅迫じみたこと、言っていい?」
「よくない、よくないです」
「そのノート見せてくれないんなら、桜名さんが屋上でアブナイことしようとしてたって言っちゃおうかな?」
本当に脅迫だった。
例えるなら、小学生の男の子が好きな子に意地悪するみたいな顔。
そんな彼に脅迫されている今、半分は違うことを考えていた。
おかしいなって。
由良くんのイメージが全然違う。
口が悪いとか、なんだか怖いとか。私は由良くんのこと勘違いしてたのかな。
すごくすごく、申し訳ない。
…これが、話すことが、償いになるなんて思っていないけれど。
「わかった。…聞いてほしい」