総長様は極甘な妄想を止められない
握ったままの私の手を引っ張るように
廊下を歩く剣崎君。
無表情のまま口を堅く閉ざしているから
私も無言でついて行く。
着いちゃった。
校舎の別棟の一番奥にある、VIPルームに。
剣崎君はポケットから鍵を出し
鍵穴に突っ込み、中に入った。
「そこに座って」
VIPルームに引きずり込まれた私は
4人掛けのソファに、強引に座らされた。
つないでいた手を離してくれたのは、ちょっと安心。
でもすぐに、また別のドキドキが私に襲い掛かってきたんだけど。
近いよ、剣崎君。
私のすぐ隣に座るなんて……
肩が当たっちゃいそうだもん。