総長様は極甘な妄想を止められない
ふと横を向いた瞬間、剣崎君と目が合って
私の胸がズキュンと飛び跳ねた。
普段怖めな剣崎君なのに、その表情はずるい。
釣り上げていた目元を緩め
ふわっと優しく微笑むなんて。
キュン死しそうになっちゃったじゃん、私。
しかも、こんな至近距離で。
「桜井、怖かった?」
「えっ?」
「無理やりこの部屋に連れてきたことだよ。
よくよく考えれば
チンピラと同じことを、俺はしちゃったなって思ってさ」
俺様系の剣崎君が、心配顔で微笑んで
「強引だったよな?
これでも一応反省をしてるんだ。
桜井、ごめんな」
私の頭をポンポンしたから
キュンキュンとドキドキが募りすぎて
声が出なくなっちゃった。