総長様は極甘な妄想を止められない
「私ね、車に押し込まれた時に
もうダメだって絶望したんだ。
彩芽ちゃんとどこかに連れて行かれて
もう家に帰れないだろうなって」
「……」
「諦めかけたその時に、車のドアが開いて
剣崎君が助けに来てくれたの。
剣崎君が、かっこいいヒーローに見えたんだよ」
本当だよ。
すっごくカッコ良かったんだから。
恋に落ちたの、私。
あの一瞬で。
「あの時からね、ずっと好きなの。
大好きなの。剣崎君のこと」
「ほんと?」
「うん」
「桜井……じゃぁ、俺と……」
「でも、剣崎君とは付き合えないかな」
「なんで?」
だってだって
「学校中の女子が認めないよ。
私なんかが、総長の彼女なんて」