プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
 うっ、そう気づくと、年の差をひしひしと感じる。

「すぐそこですよ」

 わたしの視線に気づいたのか、田所は前を向いたままそう言った。

「今、高校は試験の時期なのかしら」
「えっ、ああ、中間の時期ですね、たぶん」

 唐突な質問に若干戸惑いながら田所は答えた。
「高校は地元?」
「はい、隣町の公立です」

 ビンゴ。
 初めて会った日に思ったとおり。

 もしかして、彼女も地元の高校で知り合った子? と訊いてみたかったけど、さすがにそこまで突っ込んだことは訊けない。

「佐久間さんは、東京ですか。ご出身は」
 今度は向こうから尋ねられた。

「ええ」

「やっぱり。佐久間さんって、俺が思う都会の女性そのものだから」
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