プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
「どういうところ? いけすかない女って意味?」

 少しからかってみたくなって、ちょっと意地悪な口調で言った。

案の定、田所は慌てて弁解した。
「ち、違いますよ。そうじゃなくて、クールでスマートなとこです。大人で落ち着いてるし……あっ、ここです。着きました」

 目的地に到着し、話はそこで途切れた。

 クールでスマートとは。
 ずいぶんと買いかぶられたものだ。

 実際のわたしは、仕事はともかく、私生活では惑ってばかりいるのに。

 ドアハンドルに手をかける前に、助手席のドアが開いた。

 気づくと、田所が外から開けてくれた。

 まるで教育の行き届いたタクシーの運転手みたい。

「駐車場に車回してきますんで、ちょっと待っててください」

 わたしは荷物を手にして、外にいる田所に話しかけた。

「ここで待っていれば?」
「はい。お願いします」

 と、次の瞬間、アクシデントが起きた。
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