プリザーブドLOVE ~けっして枯れない愛を貴女に~
でも、それがまずかったのだ。
適当なところで、笑顔で、またいつか飲みましょうね、なんて、あいまいな約束だけ交わして、別れていれば良かったのに。
仕事の話もそろそろなくなってきて、わたしはなんの気なしに田所に尋ねた。
「ご家族はお元気?」
「うーん、親父がちょっとね。心臓に持病があるんで」
「心臓か。心配ね」
「もう、何十年も医者に通ってるから、急にどうこうってことはないと思うけど。前にも言ったかもしれないけど、親父、もう70すぎてるんで」
「じゃあやっぱり、そろそろ親孝行を考える時期かもね。すてきなお嫁さん候補もいることだし」
「嫁?」
口にした途端、しまったと思った。
出過ぎたセリフだった。
聞き流してくれればと思ったけれど、田所は敏感に反応した。
「なんすか、それ」
明らかに不機嫌な声。
適当なところで、笑顔で、またいつか飲みましょうね、なんて、あいまいな約束だけ交わして、別れていれば良かったのに。
仕事の話もそろそろなくなってきて、わたしはなんの気なしに田所に尋ねた。
「ご家族はお元気?」
「うーん、親父がちょっとね。心臓に持病があるんで」
「心臓か。心配ね」
「もう、何十年も医者に通ってるから、急にどうこうってことはないと思うけど。前にも言ったかもしれないけど、親父、もう70すぎてるんで」
「じゃあやっぱり、そろそろ親孝行を考える時期かもね。すてきなお嫁さん候補もいることだし」
「嫁?」
口にした途端、しまったと思った。
出過ぎたセリフだった。
聞き流してくれればと思ったけれど、田所は敏感に反応した。
「なんすか、それ」
明らかに不機嫌な声。