プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
 でも今のわたしは、どうしても現実を見てしまう。

 仮にわたしたちが付き合って、もし先々結婚することになったとして、周りから本当に祝福されるだろうか。

 彼のご両親はきっと、バイトの彼女とわたしを比べる。

 喜んで店を継いでくれたであろう可愛いお嫁さん候補と、息子より10歳も年上のわたしを。

 それに、わたしは仕事を続けたい。

 そうしたら、彼の家業は?
 店を畳ませることになるかもしれない。

 後先を考えずに一時の熱情に身を任せることとそれらの現実を天秤にかければ、答えは自ずと決まる。

「田所くん」
わたしは出来るだけ静かな声を出そうと努めた。

「そんなふうに言ってくれて、嬉しいわ。ありがとう。でも、気持ちだけ受け取っておく」

「やっぱり、俺みたいな頼りない男じゃダメですか」

「そうじゃないけど。無理なの」

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