プリザーブドLOVE  ~けっして枯れない愛を貴女に~
 目が覚めたとき、車は海の近くに停まっていた。

「ここは?」

田所が微笑みを浮かべた。
「あっ、杏子さん、起きた? ちょっと海岸に降りてみません? ちょうど夕陽が沈むとこ」
「ええ」

車を降りると、田所は大きく伸びをした。
 海水浴シーズンには、まだ少し早かったが、浜辺には、結構人の姿があった。

 サーフィンに興じる人、犬の散歩をしている人、私たちのように、ただ夕陽を見にきた人、それぞれが思い思いにこの黄昏時を楽しんでいる。

 わたしたちは浜辺の流木の上に並んで座った。

「綺麗な夕陽ね」
 田所はリュックをごそごそと探っている。

「ねえ、ちょっと、目をつぶってくれますか」
「なんで?」
「いいから」

 わたしは素直に目を閉じた。

心地よい潮風が、髪を乱す。

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