花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「うちの会社の新しい社長の名前は覚えてる?」
「新しい社長?え~と、岡本……岡本……なんでしたっけ?そう言えば岡本さんと名字一緒ですね」
下の名前を覚えてなくて、横にいる岡本さんのことを持ち出して誤魔化したら、衝撃的な言葉が一之瀬さんから返ってきた。
「ついでに名前も一緒。まあ、本人だから」
「え?本人?」
ポカンとする私に一之瀬さんがスマホを見せる。
そこに映っていたのは社内報。
【新社長挨拶ー代表取締役社長岡本蓮】という記事と社長の顔写真が載っていて目をパチクリさせた。
「この顔……」
私がそう呟いて岡本さんに目を向けたら、彼はかけていたメガネをスーツの胸ポケットに入れながら前髪をかき上げて微笑んだ。
「どうも。社長の岡本蓮です」
切れ長二重の目に鋭角的な顔立ち。
なんというか辣腕な美形経営者って感じ。
髪型とメガネだけでこんなに印象変わるのか。
寝てる姿も綺麗だなって思ったけど……。
「うちの岡本さんが……しゃ……社長」
なにか夢でも見ているのだろうか。
なんだか頭がふわふわしてきた。
考えてみたら、私……社長に残業しないでとか、苦手なおにぎり食べさせたりといろいろやらかしてるよね。
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