花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
俺の腕の中でなにかがもぞもぞと動いている。
なんだろう?
そう思って目を開けたら、花音と目が合った。
彼女の顔はお化けでも見たかのように強張っている。
「花音起きた?おはよう」
そういえば、彼女に抱きつかれてベッドに倒れたんだっけ?
しばらくしたらベッドを出ようと思ったのだが、そのまま寝てしまったようだ。
「あの……その……これはどういうことなのでしょう?」
布団と胸元に寄せながら、彼女が気が動転した様子で尋ねる。
まあ知らないベッドで俺といて、おまけに下着姿になっていたらパニックにもなるよな。
多分、俺がおんぶした後の記憶はないに違いない。
そんな花音を落ち着かせたくて、彼女の頬に触れた。
「昨日花音をおんぶしたらすぐ寝ちゃって、家に連れてきたんだよ。声かけても起きなくて」
俺の説明にまだ不安があるようで、彼女はつっかえながらさらに質問してきた。
「わ、私が下着姿なのは?」
きっと花音が知りたいのは俺と寝たかということ。
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