花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「ベッドで寝かせたら勝手に服を脱ぎだしちゃって、おまけに俺をお父さんって呼んで離さなくね。しばらくしたらソファでひとり寝ようと思ったんだけど、俺もそのまま寝ちゃったみたいだ」
彼女は今度は俺の話を聞いて微かに笑みを浮かべ、胸を撫で下ろす。
「……そうだったんですね」
俺となにもなくてそんな反応されるのは嬉しくない。
だいたい彼女は無防備すぎる。
そばにいたのが俺だからよかったものの、
酒に酔って簡単に男の前で寝られては困る。
「あからさまに安心した顔をされると面白くないな。花音は警戒心なさすぎだよ」
彼女に顔を近づけてその柔らかい唇を奪う。
それは衝動ーー。
警告の意味もあったかもしれないが、彼女の唇に触れたくなったんだ。
だが、花音が瞬きもせず固まっているのを見て、理性を取り戻した。
「もうそろそろ準備しないと遅刻するよ」
小さく微笑してそう告げるが、彼女は俺のキスに驚いていて動かない。
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