花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「帰ったか」
家は隣。
あれだけ動揺していたから帰るのは当然だし、賢明だと思う。
まだ花音がベッドにいたら、彼女にもっと触れたくなったかもしれない。
スーツに着替えてスマホを確認すると、直也からメッセージが入っていた。
【神宮司にお前の正体バレたみたいだ。あいつ、お前に会いたいって】
花音には昨日俺が一二三の社長だと伝えているし、神宮司に知られたところで困りはしない。
【今日は午前中、丸の内の本社に行く。丸の内に来れるなら、お昼にランチでもって伝えておいて】
すぐに返事をすると、朝食を食べて迎えにきた社用車で本社へ。
役員会議に出席した後、社長室でデスクワークをしていたら、秘書から内線がかかってきた。
《岡本社長、神宮司さまがお見えになりました》
「受付で待っててもらってて」
秘書に伝えてオフィスを出ると、受付に向かう。
受付の女性とにこやかに話していた彼は、俺の顔を見てどこか挑戦的な笑みを浮かべた。
「忙しいところすみませんね。岡本社長」
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