花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
自然が近いのに、部屋はホテルのスイートルームみたい。
他のテントとは数十メートル離れているし、完全にプライベートな空間を楽しめる。
テントの横にはバーベキューコーナーがあって、もう食材も用意されていた。
「至れり尽せりですね」
「早速バーベキュー始めよう。お腹空いたでしょ?」
「今日は結構運動したからペコペコです」
鉄板に油を塗ると、牛肉や野菜をその上に乗せていく。
この非日常が楽しい。
もう空はすっかり暗くなっていて、ランタンの明かりが周囲を照らしている。
ジャケットがないと寒いけれど、蚊がいなくていい。
肉が焼けると、ふたりでいただきますをして食べた。
「熱!……でも美味しい」
思わず笑顔になる。
屋外で食べると特別感があってさらに美味しく感じる。
「確かに美味しい。バーベキュー久しぶりだな」
向かい側の席に座って食べている蓮も頬を緩めた。
< 158 / 251 >

この作品をシェア

pagetop