花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「花音の愛社精神には感服するよ。普通は信じるんだがな。なかなか手強い」
ダークな笑みを浮かべる彼を非難するように睨みつけた。
「私を手に入れるためにこの資料を作ったんですか?」
「いいや。これは数日後にマスコミにリークするために作ったものだ」
「真実じゃないのに?」
「真実かどうかなんて重要じゃない。このことを知れば一二三の株価が下がるだろうな」
株価が下がる……あっ!
おじいちゃんが言ってた一二三の買収……それって……。
「あなた、株価が下がったところで一二三を買収する気ね?」
この人が買収したら、今まで築き上げてきたものがなくなってしまう。
「ご名答」
私の質問に彼は上から目線で答えた。
「あなたは悪魔よ」
私達の努力の結晶を破壊して粉々にしようとしている。
「もしお前が私のものになるならば、考え直してやってもいい」
ラドクリフが手を伸ばして私の手に触れてきたが、すぐに叩いた。
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