花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
フンと鼻で笑う祖父を見据えて言い返した。
「私が藤森の姓を捨てなかったのは、神宮司の力に頼る気がさらさらないからです。おじいちゃんの言いなりになんてなりませんよ」
私は高三まで藤森の家で育った。神宮司のようなお金持ちではなかったけれど、父がいて、母がいて、私がいて、笑いに溢れた家だった。
だけど、神宮司の家にはお金がっても自由がない。
大学だって祖父の意向で都内の有名女子大に通わされた。
「お前が半年以内に結婚相手を見つけなければ、私が選んだふたりの夫候補のどちらかと結婚させる。
祖父のめちゃくちゃな話を聞いてギョッとした。
「おじいちゃん、なに言ってるの?勝手に決めないで!」
どうせどこかの御曹司だろう。
政略結婚なんかして幸せになれるわけがない。
「じいちゃん、半年以内に結婚相手探すなんて無理に決まってる」
浩ちゃんにとっても寝耳に水の話だったのか、いつになく真剣な顔で祖父に反論した。
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