花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
「昔からって……ラドクリフのことを個人的に知ってるのか?」
少し驚いた顔をする彼に自分の過去を話した。
「俺も彼も浩介のおじいさんが経営していた孤児院にいたんですよ。浩介なら、これを見たことがあるんじゃないですか?」
首に下げている金貨のペンダントを彼に見せた。
「……お前があの孤児院の出身とはな。そうか、だから祖父はお前とラドクリフを花音の夫候補に選んだんだな。お前たち相当優秀だっただろう?」
花音と違って彼はペンダントをひと目見て理解した。
どういう孤児院かも知っているらしい。
「俺の親父が言うにはこのペンダントは祖父の愛情の証らしい。祖父にとってはお前も孫のようにかわいいってことだ」
浩介も自分が身につけているペンダントを俺を見せる。
「かわいい……か。そんな風に思われていたとは意外ですね」
だが、言われてみれば、なんとも思っていない相手を大事な孫娘の夫候補に選ばないだろう。
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