花婿候補は完璧主義の理系御曹司!? 〜彼の独占欲には抗えません
地面に落ちている小石を拾って、花音のいる窓に向かって投げる。
コツンという音がして、すぐに彼女が出てきた。
「……蓮、浩ちゃん」
彼女が俺たちを見て呟くと同時に家の中から黒服の男がひとり出て来てすかさずみぞおちに一発食らわせて倒した。
それを見て浩介がギョッとした顔をする。
「蓮、お前孤児院でスパイの訓練でも受けてた?」
「さあ、どうでしょう?カリキュラムについては浩介のおじいさんに確認してください」
ニコッと笑って彼と共に玄関のドアを開け、家の中に入るが、そこにも黒服の男がふたりいて俺たちに飛びかかってきた。
「ディランに危険手当もらってください」
黒服の男にそう言って膝蹴りすると、浩介も俺の斜め右側にいた黒服の男の顎を蹴り上げて倒す。
「結構手慣れてますけど、なにかやってました?」
俺の問いに彼は小さく笑って答えた。
「学生時代に空手をちょっとな」
「へえ。今度お手合わせ願えますか?最近、運動不足で」
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