ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 エド達は、冒険者組合の前に集まっていた。出立する彼らを見送りに来たのか、ポーションを手渡したり、なにやら深刻な顔をして話し合っていたりする人もいる。
 何度か退治したことがあるから大丈夫だというようなことをエドは言っていたけれど、やはりかなり危険な仕事ではないか。

「エドさん! 行ってらっしゃい」
「……シアさん。あなた、どうしてここに来たんです?」
「アキ、やめろ。見送りに来てくれたんだから」

 エドの仲間だというアキは、シアを見るなりなんだか面白くなさそうな顔をした。別に、そんな顔をしなくてもいいのに。

(嫌われてるのかなぁ……?)

 心当たりはないのだが、すべての人に好かれるわけにもいかないし、これは諦めるしかない。
 エドとアキの他、三人がそこにいた。どうやら、ひとり一本持っていくつもりで五本買っていったようだ。
 皆、それぞれに買い出しを済ませてきたようで、手早く買ってきたものを分配している。

(祝福……しておこう)

 エドだけではなく、彼の同行者達にも。
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