ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「大丈夫、私はこの国を出ていくし、永遠に戻ってくるつもりはないから安心して」
ちょうどその時、迎えが来たらしく、祠の前に馬車が停まる音がした。
シアは、まだなにか言いたそうにしている妹をちらりと横目で見て、身の回りのものが入った小さな鞄と、投げ出されたドレスを手に祠を出た。
予想はしていたが、そこに家族はいなかった。シアの口元を、自嘲の笑みが横切った。
(わかってはいたんだけど、どこかで期待してたとか?)
一応、隣国に嫁ぐのだし、見送りくらいは来るのではないかと思っていた。
けれど、家族にとってシアはやはり不要な存在。最低限の見送りをするつもりもないらしい。
(いえ、ジェルトルーデが見送りに来てくれたわね)
あれを見送りと言っていいかどうかは別として。
「――よろしくお願いしますね」
馬車の側にいるのは、護衛と思われる十数名の騎士達。
皆、ピカピカの鎧を身に着けている。彼らの長らしき人物は、シアを見るなりぺこりと頭を下げてきたけれど、他の人達は、見て見ぬふりをしていた。
「なんだよ、あれ。感じ悪いな」
ちょうどその時、迎えが来たらしく、祠の前に馬車が停まる音がした。
シアは、まだなにか言いたそうにしている妹をちらりと横目で見て、身の回りのものが入った小さな鞄と、投げ出されたドレスを手に祠を出た。
予想はしていたが、そこに家族はいなかった。シアの口元を、自嘲の笑みが横切った。
(わかってはいたんだけど、どこかで期待してたとか?)
一応、隣国に嫁ぐのだし、見送りくらいは来るのではないかと思っていた。
けれど、家族にとってシアはやはり不要な存在。最低限の見送りをするつもりもないらしい。
(いえ、ジェルトルーデが見送りに来てくれたわね)
あれを見送りと言っていいかどうかは別として。
「――よろしくお願いしますね」
馬車の側にいるのは、護衛と思われる十数名の騎士達。
皆、ピカピカの鎧を身に着けている。彼らの長らしき人物は、シアを見るなりぺこりと頭を下げてきたけれど、他の人達は、見て見ぬふりをしていた。
「なんだよ、あれ。感じ悪いな」