ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
祠から出かけるのは、瘴気を祓いに行く時だけ。その時は、周囲をがっちりと女神レウマリアに仕える神聖騎士団に囲まれていて、外の景色を眺める余裕もなかった。
でも、今は違う。
ごくごく当たり前の街並みであっても、シアには喜びだった。自由になったのだと、その景色を見ながら実感する。
数時間走らせたのち、休憩のために馬車が停止する。
「――あー、疲れた!」
馬車から降りるなり、シアは大きく伸びをした。いくら乗り心地のいい馬車とはいえ、座りっぱなしはけっこう身体に負担がかかる。
馬車が停められたのは、市場の側にある広場。ここで護衛の馬を替えるそうだ。少し時間があるから、市場でなにか買えないかと聞いてみる。
「……お腹空いたんだけど、なにか買ってもいいですか?」
そう問いかけたら、騎士は無言で首を横に振った。
「なんで?」
「毒が入っているかもしれません。それに、屋台の食べ物は不衛生です。聖女様の身になにかあっては困ります」
シアはむぅとふくれた。馬車を停めたのに、見ているだけか。多少はお小遣いも持ってきているのに。
でも、今は違う。
ごくごく当たり前の街並みであっても、シアには喜びだった。自由になったのだと、その景色を見ながら実感する。
数時間走らせたのち、休憩のために馬車が停止する。
「――あー、疲れた!」
馬車から降りるなり、シアは大きく伸びをした。いくら乗り心地のいい馬車とはいえ、座りっぱなしはけっこう身体に負担がかかる。
馬車が停められたのは、市場の側にある広場。ここで護衛の馬を替えるそうだ。少し時間があるから、市場でなにか買えないかと聞いてみる。
「……お腹空いたんだけど、なにか買ってもいいですか?」
そう問いかけたら、騎士は無言で首を横に振った。
「なんで?」
「毒が入っているかもしれません。それに、屋台の食べ物は不衛生です。聖女様の身になにかあっては困ります」
シアはむぅとふくれた。馬車を停めたのに、見ているだけか。多少はお小遣いも持ってきているのに。