ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
 暗いところではシアの髪の色も目立たないだろうとは思うけれど、一応髪をスカーフで覆って目立たないようにしている。庶民の間では、埃避けにスカーフをかぶるのも珍しくはないから、悪目立ちはしていない。

「こっちもおいしい!」

 テーブルの上に置いてあるのは、イチゴミルクだ。肉とイチゴミルクの組み合わせはどうなのかと思わなくはないが、食べたかったのだからしかたない。

「うん、君が幸せなら僕はそれでいいんだ」

 目立たないようにマルもこそこそとイチゴを齧っている。彼の口にも合ったらしく、背中の羽根をばたばたとさせた。

「おいしいよねー」

 さて、この地の名物だという魔物の肉は堪能した。あとは、宿に戻るだけ。
 護衛の騎士達に迷惑をかけるわけにもいかないし、このまま脱走するのだけはやめておこう。

 こうして旅をすること二週間。
 昼は馬車の窓から景色を楽しみ、時には昼寝をし。夜になったら、こっそり宿から出てその地のおいしいものを堪能する。睡眠不足は昼寝で補えたので問題なし。
< 25 / 286 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop