ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
たぶん、偉いのだろう。
彼を見かけると、辺りにいた貴族達は両脇に寄って頭を下げる。彼の後ろからぺたぺたと歩くシアの姿には、眉間に皺を寄せて見てくる人もいた。白一色の衣は、王宮では貧相に見えるかもしれない。
後ろから観察してみたら、前を行く青年は、腰に剣を携えている。王宮で帯剣を許されているのだから、それなりに王の信頼を得ている人物ということでもある。
やがて青年は、奥まった部屋へとシアを連れていった。ここは、執務室だろう。
扉を入った正面に大きなデスクとそこに向かってペンを走らせている青年。おそらく彼がエヴァンドロだ。彼の周囲を、薄く靄のようなものが覆っている。髪は金髪なのだろうが、もやもやしていてよくわからない。
これが噂に聞いた呪いというやつか。
ちらりと左右に視線を走らせたら、右側にもデスクがあり、そちらは空だった。
「どうした、ヨアキム」
「セアルド王国が、陛下に伴侶を送ってきました」
どうやらここまでシアを連れてきた青年は、ヨアキムという名らしい。というか、今の今まで名乗っていないってけっこう無礼ではないだろうか。
「――は?」
彼を見かけると、辺りにいた貴族達は両脇に寄って頭を下げる。彼の後ろからぺたぺたと歩くシアの姿には、眉間に皺を寄せて見てくる人もいた。白一色の衣は、王宮では貧相に見えるかもしれない。
後ろから観察してみたら、前を行く青年は、腰に剣を携えている。王宮で帯剣を許されているのだから、それなりに王の信頼を得ている人物ということでもある。
やがて青年は、奥まった部屋へとシアを連れていった。ここは、執務室だろう。
扉を入った正面に大きなデスクとそこに向かってペンを走らせている青年。おそらく彼がエヴァンドロだ。彼の周囲を、薄く靄のようなものが覆っている。髪は金髪なのだろうが、もやもやしていてよくわからない。
これが噂に聞いた呪いというやつか。
ちらりと左右に視線を走らせたら、右側にもデスクがあり、そちらは空だった。
「どうした、ヨアキム」
「セアルド王国が、陛下に伴侶を送ってきました」
どうやらここまでシアを連れてきた青年は、ヨアキムという名らしい。というか、今の今まで名乗っていないってけっこう無礼ではないだろうか。
「――は?」