ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「どうでもいい?」
「婚約者が妹に乗り換えたので、捨てられたんです。この状況で結婚に夢も希望も持っていたら、それはそれでおかしいと思いません?」
「そ、それはそうかもしれないな……」
一瞬だけ顔を上げたエヴァンドロだったけれど、すぐに視線を落としてしまった。そんなにシアのことを視界に入れたくないのだろうか。まあいいけど。
「ひとり暮らしはできると思うんですね。家事もなんとかなると思うんですよ」
マルとふたりなので、半分嘘。家事は自分でもできるが、マルがほとんどやってくれている。
「なので、この国で暮らす許可をいただきたいです。どこか家を借りるのに手を貸していただければ、あとは陛下の迷惑にはならないようにするので」
「――お前」
図々しい申し出だと思ったのか、ヨアキムがシアを睨みつける。睨まれたところで、痛くもかゆくもない。
「お前じゃありません。ヴィニーシア・エクスレイという名前があります。まあ、エクスレイは捨ててもいいんですけど、というか捨ててきました」
伯爵家の令嬢として育ってきた期間のことなんて、とっくの昔に忘れた。
「婚約者が妹に乗り換えたので、捨てられたんです。この状況で結婚に夢も希望も持っていたら、それはそれでおかしいと思いません?」
「そ、それはそうかもしれないな……」
一瞬だけ顔を上げたエヴァンドロだったけれど、すぐに視線を落としてしまった。そんなにシアのことを視界に入れたくないのだろうか。まあいいけど。
「ひとり暮らしはできると思うんですね。家事もなんとかなると思うんですよ」
マルとふたりなので、半分嘘。家事は自分でもできるが、マルがほとんどやってくれている。
「なので、この国で暮らす許可をいただきたいです。どこか家を借りるのに手を貸していただければ、あとは陛下の迷惑にはならないようにするので」
「――お前」
図々しい申し出だと思ったのか、ヨアキムがシアを睨みつける。睨まれたところで、痛くもかゆくもない。
「お前じゃありません。ヴィニーシア・エクスレイという名前があります。まあ、エクスレイは捨ててもいいんですけど、というか捨ててきました」
伯爵家の令嬢として育ってきた期間のことなんて、とっくの昔に忘れた。