ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
聖女の祠でひとり、暮らしていた期間の方が、シアの記憶には鮮烈に残っているから。
「この国にとどまる許可をいただけないのなら、やっぱり国に戻るか――でなかったら、国境を越えて誰も知らない国に。そしてそこで野垂れ――」
「わかった」
もうちょっと言いたいことを言ってやろうと思っていたら、エヴァンドロが右手を上げてシアを制した。野垂れ死にと言いすぎただろうか。
「南に、今は使っていない離宮がある。そこを使え」
「陛下! 離宮に住まわせるなど!」
「エクスレイ伯爵家の娘、ヴィニーシア・エクスレイ。街中にぽんと放り出すわけにもいかないだろう。外に出られてもやっかいだ」
たぶんこのやっかいは、シアが余計なことを他の人達に触れ回るということを指しているのだろう。口外しないことくらい、一応心得ているつもりなのだが。
「南の離宮――」
「ちょうどいいだろ? 誰も使っていない」
「呪われた離宮なんて言われてますね」
呪われている離宮にシアを入れるつもりなのか。それはそれでどうなのだ。
まあ実際呪われていたところで、痛くもかゆくもないけれど。
「ありがとうございます、陛下」
「この国にとどまる許可をいただけないのなら、やっぱり国に戻るか――でなかったら、国境を越えて誰も知らない国に。そしてそこで野垂れ――」
「わかった」
もうちょっと言いたいことを言ってやろうと思っていたら、エヴァンドロが右手を上げてシアを制した。野垂れ死にと言いすぎただろうか。
「南に、今は使っていない離宮がある。そこを使え」
「陛下! 離宮に住まわせるなど!」
「エクスレイ伯爵家の娘、ヴィニーシア・エクスレイ。街中にぽんと放り出すわけにもいかないだろう。外に出られてもやっかいだ」
たぶんこのやっかいは、シアが余計なことを他の人達に触れ回るということを指しているのだろう。口外しないことくらい、一応心得ているつもりなのだが。
「南の離宮――」
「ちょうどいいだろ? 誰も使っていない」
「呪われた離宮なんて言われてますね」
呪われている離宮にシアを入れるつもりなのか。それはそれでどうなのだ。
まあ実際呪われていたところで、痛くもかゆくもないけれど。
「ありがとうございます、陛下」