ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
ろくにこちらを見向きもしなかったけれど、一応滞在の許可はくれたので、丁寧に頭を下げておく。ヨアキムの方は、気に入らないという表情をしていた。
「――ヨアキム、誰かつけて離宮に送ってやれ。では、ヴィニーシア殿、お気を付けて」
「はい、陛下も――お気を付けて」
離宮に滞在する許可をくれたのだから、彼はいい人なのだろう。ちょっとしたお礼をしておこうか。
去り際、シアは、エヴァンドロの方に向けて手をひらひらと振った。
「えーい」
小声でつぶやく。そのとたん、エヴァンドロの身体からすさまじい勢いで黒い靄のようなものが離れていくのが見えた。呪いの念だ。
「よいしょっと」
右手をぐっと握り、それを回収。瘴気は吸い込んで浄化するけれど、呪いはこうやって祓うのがシアのやり方だ。この呪い、あとでなにかに使えるかも。
シアがそんなことをしているのに気付いていないヨアキムは、シアを引き連れて部屋を出た。
「いいですか? 陛下に迷惑をかけるんじゃありません」
「はーい」
「離宮のものは破壊しないでください」
「はーい」
ヨアキムに向かい、いい返事を繰り返す。
「――ヨアキム、誰かつけて離宮に送ってやれ。では、ヴィニーシア殿、お気を付けて」
「はい、陛下も――お気を付けて」
離宮に滞在する許可をくれたのだから、彼はいい人なのだろう。ちょっとしたお礼をしておこうか。
去り際、シアは、エヴァンドロの方に向けて手をひらひらと振った。
「えーい」
小声でつぶやく。そのとたん、エヴァンドロの身体からすさまじい勢いで黒い靄のようなものが離れていくのが見えた。呪いの念だ。
「よいしょっと」
右手をぐっと握り、それを回収。瘴気は吸い込んで浄化するけれど、呪いはこうやって祓うのがシアのやり方だ。この呪い、あとでなにかに使えるかも。
シアがそんなことをしているのに気付いていないヨアキムは、シアを引き連れて部屋を出た。
「いいですか? 陛下に迷惑をかけるんじゃありません」
「はーい」
「離宮のものは破壊しないでください」
「はーい」
ヨアキムに向かい、いい返事を繰り返す。