ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「それと、陛下の訪れは期待しないように」
「はーい」
最初の出会いがあれだ。どうやって、期待しろと言うのだろう。最初からシアも期待していなかったので、いいと言えばいいのだが。
シアとしてはいい返事をしたつもりなのだが、ヨアキムはいろいろと気に入らないらしい。しかめっ面は崩れないまま。
エヴァンドロのいる本宮を抜け、庭園をヨアキムが先に立って歩く。
「南の離宮は、ここです」
エヴァンドロの前を離れてから三十分。てくてくと庭園を歩き、どんどんさびれた方角に向かい、ようやく着いたのが南の離宮とやらだった。
(――呪われてるわね! そりゃもう見事に呪われてるわね!)
呪われた離宮として誰も近づかないと言われている、とは聞いていたが、本当に呪われている。他の人の目には見えないだろうが、黒い靄がもやもやとまとわりついていて、全力で呪われている雰囲気を発している。
この離宮に、他の人が近づかなくて正解だった。噂だけじゃなくて本当に呪われているから、普通の人なら気分が悪くなる。
「――それでは」
「――あ、ちょっと待ってください」
「はーい」
最初の出会いがあれだ。どうやって、期待しろと言うのだろう。最初からシアも期待していなかったので、いいと言えばいいのだが。
シアとしてはいい返事をしたつもりなのだが、ヨアキムはいろいろと気に入らないらしい。しかめっ面は崩れないまま。
エヴァンドロのいる本宮を抜け、庭園をヨアキムが先に立って歩く。
「南の離宮は、ここです」
エヴァンドロの前を離れてから三十分。てくてくと庭園を歩き、どんどんさびれた方角に向かい、ようやく着いたのが南の離宮とやらだった。
(――呪われてるわね! そりゃもう見事に呪われてるわね!)
呪われた離宮として誰も近づかないと言われている、とは聞いていたが、本当に呪われている。他の人の目には見えないだろうが、黒い靄がもやもやとまとわりついていて、全力で呪われている雰囲気を発している。
この離宮に、他の人が近づかなくて正解だった。噂だけじゃなくて本当に呪われているから、普通の人なら気分が悪くなる。
「――それでは」
「――あ、ちょっと待ってください」