ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
シアは、立ち去ろうとするヨアキムを呼び止めた。
「私、一応瘴気を祓うことはできるので、発生したら呼んでください。どこかで誤解があったみたいですけど、瘴気を祓うことのできる人間だから王妃として送ることにしたって聞いてるので。王妃の地位はどうでもいいですけど、瘴気を祓わないと、民が困るでしょう?」
シアの言葉が信じられなかったのか、ヨアキムは目を見張る。
「そうですか――感謝いたします」
胸に手を当て、綺麗に一礼して、ヨアキムは元の方角に戻っていく。シアは離宮を見上げた。
「いい場所なのにもったいないわね」
真正面の扉を開き――鍵は去り際にヨアキムが押しつけていった――ゆっくりと中に入る。長期間誰もいなかった様子で、中は埃っぽかった。
くるりと周りを見回す。ここが呪われているのは、過去に誰かがここで呪いをかけたからだ。その念がまだここに残っている。よし、この呪いを解いてしまおう。
「さくっと呪いを解いて――えいっ!」
シアが手を振ると、離宮全体を包み込んでいた呪いが、あっという間に晴れていく。そして、シアの動きに合わせて、黒い靄のようなものが空中で渦を巻いた。
「私、一応瘴気を祓うことはできるので、発生したら呼んでください。どこかで誤解があったみたいですけど、瘴気を祓うことのできる人間だから王妃として送ることにしたって聞いてるので。王妃の地位はどうでもいいですけど、瘴気を祓わないと、民が困るでしょう?」
シアの言葉が信じられなかったのか、ヨアキムは目を見張る。
「そうですか――感謝いたします」
胸に手を当て、綺麗に一礼して、ヨアキムは元の方角に戻っていく。シアは離宮を見上げた。
「いい場所なのにもったいないわね」
真正面の扉を開き――鍵は去り際にヨアキムが押しつけていった――ゆっくりと中に入る。長期間誰もいなかった様子で、中は埃っぽかった。
くるりと周りを見回す。ここが呪われているのは、過去に誰かがここで呪いをかけたからだ。その念がまだここに残っている。よし、この呪いを解いてしまおう。
「さくっと呪いを解いて――えいっ!」
シアが手を振ると、離宮全体を包み込んでいた呪いが、あっという間に晴れていく。そして、シアの動きに合わせて、黒い靄のようなものが空中で渦を巻いた。