ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
右手を伸ばし、それを掴む。ぐっと握りしめると、エヴァンドロの呪いのように丸く硬く、石のようなものが出来上がる。
(……変な感じ)
自分の身体が急に軽くなるのを覚えた。
今までだって、身体が重かったというわけではない。けれど、こんな変化をするなんて信じられない。
「マル、私、変な気がするんだけど……」
くらりとした気がして、視線を落とせば視界の隅をなにかがよぎった。ひょっとして、旅の疲れが出てきたのだろうか。
(……ん?)
今度は首を傾げてみる。そうすると、揺れた髪が視界に飛び込んできた。見慣れた黒ではない、別の色。
「マル、大変! 私、白髪になった!」
「大丈夫、そんなに焦らないで!」
自分がどうかしてしまったのかと思って、慌ててマルを呼ぶけれど、マルはまったく焦っていなかった。
コロンとシアの肩から床に転がり落ちたかと思ったら、器用に後ろ足で立ち上がる。
「君の呪いが解けただけ――っていうか、君の能力が完全に開花したって言った方がいいかも? そこの鏡を見てごらんよ」
「……うん」
(……変な感じ)
自分の身体が急に軽くなるのを覚えた。
今までだって、身体が重かったというわけではない。けれど、こんな変化をするなんて信じられない。
「マル、私、変な気がするんだけど……」
くらりとした気がして、視線を落とせば視界の隅をなにかがよぎった。ひょっとして、旅の疲れが出てきたのだろうか。
(……ん?)
今度は首を傾げてみる。そうすると、揺れた髪が視界に飛び込んできた。見慣れた黒ではない、別の色。
「マル、大変! 私、白髪になった!」
「大丈夫、そんなに焦らないで!」
自分がどうかしてしまったのかと思って、慌ててマルを呼ぶけれど、マルはまったく焦っていなかった。
コロンとシアの肩から床に転がり落ちたかと思ったら、器用に後ろ足で立ち上がる。
「君の呪いが解けただけ――っていうか、君の能力が完全に開花したって言った方がいいかも? そこの鏡を見てごらんよ」
「……うん」