ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
マルに会ったのは、今回の人生が初めてだ。もしかしたら、その出会いになにか意味があるのかもしれないと考えることもある。
「急がなくちゃね」
早く行かないと、ポーション屋を探している時間がなくなってしまう。肩にかけた鞄をえいとかけ直し、シアはたしかな足取りで丘を下り始めた。
頼まれれば国中あちこち行って瘴気を浄化してきた。
聖女の祠に引きこもりではなかったので、同年代の貴族女性と比べると健脚だ。あっという間に坂道を下り、王都リスヴェンの中心街に到着した。
(……こんなに人がいっぱいいるとは思ってなかった)
都が栄えているのはいいことなのだろう。
けれど、右を見ても左を見ても人、人、人。人波に押し流されてしまいそうである。
「すみません、ポーション屋さんはどちらにありますか?」
鎧を身に着けている人を見かけて聞いてみる。身軽な革の鎧はあちこち傷ついていて、冒険者として相応の経験を積んでいそうな雰囲気だ。
手持ち無沙汰そうに立っていた彼は、シアを見ると眉を上げた。シアより、五歳ほど上だろうか。二十代前半だと思う。
「ポーション屋? ポーションを買いたいのか?」
「急がなくちゃね」
早く行かないと、ポーション屋を探している時間がなくなってしまう。肩にかけた鞄をえいとかけ直し、シアはたしかな足取りで丘を下り始めた。
頼まれれば国中あちこち行って瘴気を浄化してきた。
聖女の祠に引きこもりではなかったので、同年代の貴族女性と比べると健脚だ。あっという間に坂道を下り、王都リスヴェンの中心街に到着した。
(……こんなに人がいっぱいいるとは思ってなかった)
都が栄えているのはいいことなのだろう。
けれど、右を見ても左を見ても人、人、人。人波に押し流されてしまいそうである。
「すみません、ポーション屋さんはどちらにありますか?」
鎧を身に着けている人を見かけて聞いてみる。身軽な革の鎧はあちこち傷ついていて、冒険者として相応の経験を積んでいそうな雰囲気だ。
手持ち無沙汰そうに立っていた彼は、シアを見ると眉を上げた。シアより、五歳ほど上だろうか。二十代前半だと思う。
「ポーション屋? ポーションを買いたいのか?」