ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
「いえ、売りたいんです。リスヴェンに来たの初めてで、買い取ってくれるポーション屋がどこにあるのかわからなくて」

 旅を続けるポーション商人は、旅先でポーションを売るという話は祠を訪れた商人から聞いたことがある。今の発言は不自然なものではないはずだ。

「売りたいって……まあいいけど。俺の知り合いのところに連れていってやろうか」
「本当ですか?」

 思いきって、話しかけてみてよかった。シアは両手を打ち合わせた。

「その前に、ポーションとやらを見せてみろ。どんなポーションかわからないと、知り合いのところに連れていけないもんな」
「あ、そうですよね! これが私の作ったポーションです」

 肩にかけている鞄から、ポーションの瓶を取り出す。

(あれ、この人見ただけでわかるのかな……?)

 旅のポーション屋がポーションを売るのに困らないのは、ポーションの性能を一目で見抜くことのできる鑑定能力を持っている人が、ポーション屋を開くからである。
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