ループ11回目の聖女ですが、隣国でポーション作って幸せになります!~10回殺され追放されたので、今世は自由気ままな人生を満喫してもいいですよね?~
扉を開いたヨアキムは、走り寄るシアに気付くとそこで足を止めた。
彼の視線が、綺麗になった離宮の廊下を見ているのに気付き、内心で胸を張る。そうだろうそうだろう、マルはすごいのだ。
他の人の目には見えないので、マルの存在を喧伝するわけにもいかないのが残念なところである。
「――これはこれは、ヴィニーシア様」
そう呼ばれるのには慣れていない。もじもじと落ち着きなく身体を揺すった。
だが、ヨアキムはそんなシアの様子に気付いていない様子で、頭を下げる。
「陛下が、ヴィニーシア様とお話をしたいそうです」
「……わかりました」
話があるというのなら、シアが行くべきだ。
彼をここに呼びつけるわけにもいかない。
ヨアキムについていくと、通されたのはやはり昨日と同じ部屋だった。大きな机に向かったエヴァンドロを見るなり、シアは眉間に皺を寄せる。
(なんで、この人また呪われてるかな――?)
昨日、たしかに祓ったはずなのに、今日のエヴァンドロはまた呪いに包み込まれていた。彼の身体にずっしりと黒く重いものがのしかかっているのがわかる。
彼の視線が、綺麗になった離宮の廊下を見ているのに気付き、内心で胸を張る。そうだろうそうだろう、マルはすごいのだ。
他の人の目には見えないので、マルの存在を喧伝するわけにもいかないのが残念なところである。
「――これはこれは、ヴィニーシア様」
そう呼ばれるのには慣れていない。もじもじと落ち着きなく身体を揺すった。
だが、ヨアキムはそんなシアの様子に気付いていない様子で、頭を下げる。
「陛下が、ヴィニーシア様とお話をしたいそうです」
「……わかりました」
話があるというのなら、シアが行くべきだ。
彼をここに呼びつけるわけにもいかない。
ヨアキムについていくと、通されたのはやはり昨日と同じ部屋だった。大きな机に向かったエヴァンドロを見るなり、シアは眉間に皺を寄せる。
(なんで、この人また呪われてるかな――?)
昨日、たしかに祓ったはずなのに、今日のエヴァンドロはまた呪いに包み込まれていた。彼の身体にずっしりと黒く重いものがのしかかっているのがわかる。