オリオンの夜に〜禁断の恋の果ては、甘く切なく溶けていく〜
「てゆーか、二人で外食じゃなくていいのかよ?」
「拗ねてる?」
「あのな」
「明香が3人が、喜ぶから」
冬馬は諦めたように、あっそと呟くとニコチンを吸い込みながら階段を下り始める。
「あ、ケーキは春樹の担当な」
「分かってるよ」
俺は自室に戻り明香の言われた通りのネクタイを締めながら、開きっぱなしのパソコンに目をやった。昨日は明香と一緒に寝てしまったからだ。
先月、依頼していたある人物の調査結果が届いていた。
未読メールを確認しているとふと視線を感じる。
幼い頃3人で撮った不細工な雪だるまを囲んだ写真だ。
明香の好きな写真だ。俺の部屋と冬馬の部屋にそれぞれ明香が置いていったものだ。明香の部屋にも勿論ある。
写真の中の明香は顔を真っ赤にしてながら無邪気に笑ってる。俺の好きな明香の笑顔。
いつまでも3人このまま変わらず、一緒だと思ってた。